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1.迷い人
バイク旅行者「房石陽明(ふさいし・はるあき)」は、
道に迷い、事故を起こし、山中をさまよう。
2.邂逅
暗い茂みと冷たい沢を越えたところ、
彼は見知らぬ若い女に救助され、酒宴に招かれる。
3.山中異界
一夜明け、陽明は自分が「望ましくない場所」にいると気付く。
隔絶された地理、よそよそしい住人、奇妙な風習、信仰──
4.夕霧
回収されたバイクを修理し、早々に集落を去ろうとする陽明だが、
突如発生した夕霧と、住人のパニックに巻き込まれ、機を逸する。
その夜、
彼は「人狼」に襲われ、死亡する。
しかし―気付けば、バイクで迷っている最初の夜に戻っていた。
5.開宴
再び休水集落に入った陽明は、怪物との遭遇と死を回避する。
翌日、集会堂に集まった住人たちは、驚くべき行動に出た。
6.伝説
曰く、かつてひとが殺めた神の使い「おおかみ」が復活した。
住人を殺して入れ替わっているおおかみを、合議で選んで「くくる」べし。
その恐るべき処刑儀礼は、名を
「黄泉忌みの宴」
といった──
7.無明
迷信。狂気。怪物。そして「死に戻り」の不思議──
霧の中でゆらめく数々の怪異を、暴かねばならない。
そのためには、死ななければならない。
致死の選択を、やり直さねばならない。
“前”よりも、先に進まねばならない。
そのために、
投票に勝って、他人を処刑せねばならない。