アルドラ界には、人族と獣人族、
二つの種族が暮らしていた
人族と獣人族は、これまで互いに干渉はせず
ただ平穏な生活を送り、それぞれの文明を
発展させていった・・・
だがその均衡は、
一つの事件により崩れていった
獣人族のドベルグ神官長によって
彼らが信仰する獣神の力の一部を
手に入れることに成功したのである
これを機に、獣人族は
急激な文明の発展を遂げていったのであった
それは、獣人たちが信仰していた獣神に対する
畏敬の念をこれまで以上に強めていくことになった
一方、人族の方はというと
自分たちが信仰している神の力を得ることができず
次第に神への信仰も薄れていったのだった
それはやがて、獣人族に対する嫉妬へとつながっていった
だが、一人の神官リオネルが現れたことにより
人族たちにも神の力を得るための研究が
急激に進歩し始めたのであった・・・