一問一答! 『鈍色のバタフライ』について 

一問一答! 『鈍色のバタフライ』について


璃々子
「このコーナーは桜ちゃんの担当だったかしら」


「じゃ、早速いきましょうか」


「最初はあれよね、こっちが用意した自作自演の一問一答形式で、作品全体について語っていくのよね」

つばさ
「鷺ノ宮さんもやたらとヒネクレた物言いをするんだね」


「うるっさいわね! 場慣れしてないための照れ隠しにきまってるでしょ!」


「というか自作自演とまでは言えなくて、実際あった質問も織り交ぜつつ、あなたたちが知りたそうな質問に答えていこうってこと! もう!」

まい
「ツンデレファンサービスタイムだねえ」

つばさ
「どっちかってとドジっ娘じゃないか?」


「もぉぉぉおおお!」


このコンテンツは何なんですか? みなさんは確か本編で……


「……いや、さっきレイとルナが言ってたじゃないの。何この質問」

つばさ
「まあ微妙な問題だからね」


「どういうこと?」

つばさ
「あれだよ。ここはどこ、私は誰ってやつ。ここはゲーム会場なのか、僕らの溜まり場の教室なのか、後日行く予定だったプールなのか、異次元その他のこの世ならぬ世界なのか。そして僕らはキャラなのか、役者なのか、そもそも生きた人間なのか――」


「あー……確かに微妙ね。下手すりゃよそさまと被るし」

ルナ
「……」


「ルナ、君は悪くない。完全に連中のウッカリミスだ」

大介
「あー。お前ら。わざわざ痛いところ自分でほじくり出して自滅に向かってないか?」

祐二
「さっきから何の話かさっぱり分かんねーよ」

つばさ
「そういう人には問題なし」


「と、とにかく最初の質問に答えるとね。これはあくまでボーナスコンテンツだから、とらえ方は皆さんにお任せしたい、ってとこね」


「『鈍色』本編で描かれたことは、私たちにとって紛れもないリアル。でも、あなたたちが私たちを好いてくれたら、こうしてまた話すことができる。最低限、そういうふうに捉えてくれたら何でもOKよ」


ストーリーがえぐい・残酷すぎやしませんか?


「……」

レイ
“……”

祐二
「……」

大介
「……すんません」

璃々子
「残酷と感じる基準は人それぞれだけど……とりあえずコレ↓を、入れるべきだったんじゃないかしら……」


このゲームには暴力シーンやグロテスクな表現が含まれています



「まっっっっっったく、反論の余地は無いわね」

まい
「もー、みんなが景気よく血とか凶器とか狂気とかはっちゃけるからー」


「水無瀬……お・ま・え・が・言・う・な

まい
ぐおおおぉぉぉ!? こめかみはだめぇ〜〜〜!!」

大介
「……こほん。とにかく、内容的には結構過激なところもあったと思うけど、単なる残酷物語を見せたかったってわけでは決してないんで」

祐二
「まあ、言い訳しなくても、そこは伝わってると思うぜ?」


「反省すべきところは反省して、次に生かすとしましょ……」


このゲームは一本道ですか? 他のエンディングはないんですか? 完全版は出ないんですか?


さっきから何でこうもきっつい危険球ばっか来るのよ! ホントに自作自演!? 公式コンテンツに付きもののオトナの事情はどうしたのよ!?」

ルナ
「担当者がマゾだから」


「まったくもう……はい、仰る通り、この作品は基本的に非マルチエンド。分類的には『ノベルアドベンチャー』を名乗ってるわ。販売サイトではカテゴリの都合でADVになってるけどね」

大介
「……他のエンディングかー」


「まあ、確かに、そういうのも良かったかもね。今回のルートでは大変な目に会った人もいるだろうし。別に誰がってわけじゃないけど」

一同 
(じー)


「何か無遠慮に優しい視線が向けられてる気がするけど気のせいよね」

つばさ
「実際、みんなそれぞれハードな展開が待ち受けてたからね」

レイ
“私が○○○○になったり、○○○さんが○○さんと○○○○○って展開も十分あり得たわけですし”

大介
「鷹瀬さん、ネタバレ配慮というより卑猥な感じに見えるぞ」


「っていうか何? これって体験版範囲のネタバレもいけないの?」

祐二
「体験版はいいんじゃねーのか。無料で遊べるわけだし」


「そうよね?」


(じー)

一同 
(じー)


「な、何だよ」

まい
「何だよとは何だよー、公式サイトで既にすんごいCGがアップされちゃってるともえたん」


「ああ。体験版で私はいったいどうなるんだろうなあ」

ルナ
「巴、棒読みになってるよ」


「ははは……うーん。マルチエンドと言ってもさ。バタフライゲームのルール上、私のセリフを増やすには、最初の役割分配を根本的に変えなきゃダメじゃないか?」

つばさ
「夢オチって手もあるけどね」

ルナ
「ダメ……」

つばさ
「ルナ、そこを握られると痛い。冗談にならないくらい痛い」


「ともかく! 質問に戻るけども、あなたの言いたいこと、私には痛いほど分かる!」


「実際色々なマルチエンドの案もありました! 生き残るメンバーが全然変わっちゃうエンドや、それこそ、別の役割が割り当てられるアナザーストーリーとかね!」

祐二
「そうだったのかよ」


「ただまあ、色々オトナの事情があって、現状の姿に落ち着きました」

ルナ
「オトナの……」

璃々子
「ええ、詳しいことははしょるけど、携帯電話アプリ、っていうのは、色々難しい面もあってね」

レイ
“そこで、スマートフォンやコンシューマ機への移植、果てはコミックやアニメ版で是非完全版を、なんて声も頂いてるみたいですけど”

ルナ
「移植……めでぃあみっくす……」


「いいわね……」

璃々子
「夢ですねえ……」

レイ
“そうですねー……”


「……まあ、オトナの事情が許す場合、遠い未来に夢がかなう可能性もゼロとは言い切れないわよね。そうよね!?」

ルナ
「でも約束はしちゃ絶対ダメってTおじさんが言ってたの」

祐二
「期待はしないでくれ、ってトコだな」

つばさ
「この対決は、君たちの応援にかかっている!!」

大介
「変な煽り方をするな。この話題もそろそろ終わりでいいんじゃないか?」


「そ、そうね。じゃあ、夢を残すって意味でも、色々考えてあったマルチエンド案を紹介するのは止めとくわ!」

まい
「えーーー!? 聞きたい聞きたい聞きたいーーー!!」

大介
「ダメだって。それを言っちゃったら、現在プレイ中の人が『このエンドじゃないの!?』とか分かっちゃうだろ。間接的ネタバレだよ」

まい
「ちぇー。まいが先祖伝来の暗殺術を駆使して悪漢をバッタバッタ倒しみんなを救うスーパーヒロインタイムエンドを紹介できるかと思ったのに」

レイ
“……”

大介
「……」

まい
「え、どしたの」

大介
「……いや、ホントにあったんだけどな、似たような案」

まい
「はああああ!? マジで!? 完全に口から出まかせだったんですけど!」

祐二
「何々……水無瀬まい、特技は暗器? どう読むんだコレ、ドクサツラセン……」

まい
ぎゃあーーー! 何だそれ、何だその『初期設定資料(はぁと)』とか書かれた代物! 恥ずかしい! 何か異様に恥ずかしいからやめろゆーじぃーー!!」


「こんの筋肉バカ! その辺の毒にも薬にもならない過去の設定は後日改めて暴露するネタよ!!」

祐二
「はあああ? 聞いてねーよ! つーか止めろよそんな恥ずかしい!」


「バカね、そういうのをある程度自発的にバラしていかないと、いずれ本気で答えづらい質問が来て困るのはこっちなのよ。えー、そういうわけで、この質問についてはここまでで」

祐二
「くそー……」


「鈍色」ってどう読むんですか?


これよ!! こういうのが来るべきでしょうが!! ってか順番おかしい! これを最初に持ってきなさい!」

大介
「まあまあ桜、落ち着けって。質問の答えは?」


「はぁ、はぁ……こほん。えー、お答えします。『にびいろ』です」

祐二
「『にぶいろ』じゃねーのか」


「違います! 『にびいろ』は灰色っぽい色。日本古来より存在する雅な色彩感覚を感じさせる美しい言葉よ。かつては故人の弔いについて深いかかわりを持つ色だったみたいね」

璃々子
「あんまり馴染みがない表現だったかしら……結構な誤読や空目が散見されるわね」

大介
「『にぶいろ』はまあ、日本語変換時に変換できてしまうから、間違えて覚えがちかもな」


「他には、『どんしょく』……『じゅんしょく』……『ぎんいろ』……後半完全に別の漢字と間違えてるじゃない」

ルナ
「にびいろのばたふらいを、よろしくおねがいします」


「ルナ……! 『有効』!!」

ルナ
「!?」

つばさ
「なんでいきなり柔道!? なんでいきなりルナをガッツリ抱きしめる!?」


「うるさい! 仲良し設定なのに本編で一緒にいられる時間が少なかったんだからいいだろ!? ああ可愛いよルナ、舌っ足らずが可愛いよ」

大介
「さっきの話題をいまだに引きずってるな」

ルナ
「ともえ、苦しい……」


ボイスは付かないんですか?


「付きません。無理です」

大介
おおおい! 断言かよ!」


「いや、さすがに無理。携帯電話アプリがどれだけ容量制限厳しいかって話だし」


「ごく一部の機種、ごく一部のユーザ向けに限れば、できなくはないんだろうけど……」

つばさ
「できるだけ多くの端末で遊べて、多くの人に遊んでもらえるように、容量を抑えてあるからね」


「ジャンルがジャンルだけに、戦闘時のみボイス、とかも難しいし」

まい
「ヒロインのみ、例のスペシャルシーンのみボイスってのもナイからねえ」

大介
「……まい。ギリギリだ。てか、ギリギリアウト」

レイ
“……”


「……」

まい
「な〜にをそっぽ向いとるかー!? うぶなねんねじゃあるまいしー!!」


だー! や・め・な・さ・い!! まあ、とにかく携帯電話アプリでフルボイスはちょっと無理! 部分ボイスは切り方が難しいし、他のメディアでってことになると、さっきと同じ回答になるわ。そういうことで、よろしく!」


ソモサリアンって何ですか?


「え、何この質問」

大介
「分からん。何でこんなこと聞いてきたんだろう」


「知らない人がいるような物でもないしねえ」

祐二
「何かと読み間違えたんじゃねーか? リモサンアソとか」

ルナ
「……」


「ルナ、その頭の上に置いた赤い洗面器は一体なんだ?」

つばさ
「ははははは! ソモサリアンを知らない人のために、ケムコ帝国攻略FAQにて僕が回答しておいたよ!」

祐二
「マジかお前、何抜け駆けしてんだよオラ」

つばさ
「ちょっ何すんだやめぎゃああああ

レイ
(あああもう! こっそり質問を入れておいたのに!! ソモサリアンって結局何なんですか!!)


一番人気のあるキャラは誰なんですか?


「おっと、これはまた。本人に人気を聞くとは、度胸のある質問ね」

大介
「……うーん、とはいえ、あんまりデータはないぞ」


「そうねえ。TwitterやWEB、個別の感想メールの中で、どのキャラが良かったって声は聞こえてくるけど、順位が出せるほどではないわね……」

レイ
“ひょっとしたら、このWEBコンテンツの反響で、好きなキャラが誰かって送ってくれる人がいるかもしれませんよ”


「そうね。もしそういうのが集まったら、改めて発表することにしましょ」


○○○の○○○○は○○○○○ですか!? ○○○○が○○○○○○った時○○○○○○○!?


「何コレ……」

レイ
“その束は、思いっきりネタバレしちゃうので検閲削除済みの質問群です”

璃々子
「本編の展開については、ちょっと答えづらいわねえ」

レイ
“細かい内容や矛盾点についての指摘・質問は、お答えできないことが多いです。でも、ちゃんと次に生かすために反省材料にしますから、そういう風にとってくれると嬉しいです”


ところで、大介さんの顔はどうしたことですか?

大介
遅いわ! いつ誰が突っ込んでくれるかと待ち構えていたのに!!」

レイ
“あの、あまりにも皆さんがスルーされるので、見かねてさっき質問に混ぜました……”

つばさ
「まさに自作自演。もはや『鈍色』本編と関係ないしね」

大介
「いいや、あるね! 『鈍色』は俺が主役! 一人称視点ゆえに顔が無いのはまあしょうがないとしてもだ、今はべつにいいだろ今は!」


「えーと、それについては、資料には一言『仕様』と書いてあるわ……」

大介
「おおおおいそりゃないだろ!! 俺のこの凛々しくも愛嬌のある容貌が何でNo Image扱いされにゃならんのだ!」

ルナ
「大介、なんか、つばさみたい」

つばさ
「大介、『三下三枚目』キャラをとらないでくれないか」


……
…………
………………


璃々子
「……えー、大介くんが深く傷ついているのでフォローしておきますと、彼の本当の顔はこんなのっぺらぼうではありません」


「そうだな。あと、太っても痩せてもないし、背は高くも低くもないな」

ルナ
「ちなみに、目元まで髪は伸びてない……」

まい
「アホ毛もメガネも『どこから見ても女の子』的な風貌も備えていないね!」

レイ
“何かひどくないですか皆さん! 大介さんは、心の準備さえして相対すればためらいなくイケメンと呼べるレベルです!!”


「そそそそうよ! バレンタインに義理チョコ(但しクラス全員対象ではない)の1つくらい貰える程度には整った造作よ! いや誰がチョコを贈るかは知らないけどね!」


……
…………
………………


大介
「……祐二、つばさ、女性陣が無軌道に俺を苛むんだ」

つばさ
「……うん、ひどいね」

祐二
「……辛いだろうけど、俺も現在進行形で辛くなくはねーぞ。ネタバレが怖いから黙ってるけどよ」

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