みつかいのうち おおかみは
ときにひとをばっし さいなみ
かりたてる おそろしい せめてでもあった
おおかみのらんぼうに たえかねた ひとは
ほかのみつかいと はかって
きりたつゆうべに うたげをひらいた
ししをくらい さけも たくさんのんで
やがておおかみは ねむってしまう
そこを みなで てあしをくくり
よみのくにへと おおかみを
つきおとしてしまった
さとは いっそう さかえたが
きりたつゆうべに おおかみは よみがえり
おのれをあやめし ひとを なきにせんと
さとに まぎれこむという
かくして ゆうぎりたつとき
ひとは みつかいのかごをうけ
うたげして よみびとをえらぶ
よみいみのうたげが はじまったのだ