休水集落では日照・地質等に悪条件が多く農作地としては劣悪だが、住人は狭小な耕作地のなかで米作・畑作を営んでいる。作物はほぼ全て集落内で消費されているが、自給自足には至っておらず、食料品は上藤良の商店の仕入れ分から提供されている。
一方で休水の周囲数キロメートルの山林は良好な狩猟場であり、休水には現在藤良村で唯一の狩猟者が在住している。主要な獲物であるイノシシ、シカは休水で消費されるほか、一部は上藤良に買い上げられており、休水集落の貴重な収入源となっている。
なお藤良村では「水場」と呼ばれる独特な共同食堂の仕組みが存在し、各家庭での自炊はほとんど行われていない。休水に「水場」はないが、それに相当する共同食堂は存在する。
以上のように藤良村および上藤良、休水両地区に関する事情は特異かつ複雑であり、当該自治体、特に休水への公然たる進入には困難が予想される。
しかしながらまれに上藤良側が取材者を受け入れている実例があることから、適切な手順を踏めば取材者に偽装した人員を投入することは可能であると思われる。
当該地域の信仰、習俗の特異性から、何らかの
(削除)が誘導されている可能性も高いため、早期の調査が望まれるが、しばしば住人が「霧」の危険性に
(以降削除)